お醤油は本来「大豆・小麦・天日塩」だけでつくられる、シンプルで奥深い発酵調味料です。
700年の歴史を持つ伝統の製法に、添加物は必要ありませんでした。
しかし1930年代、食糧不足を背景に「混合醸造方式」が生まれ、戦時中の代替策として広まりました。
食糧事情が改善した現代になっても、その手法は残り続けています。
いまスーパーに並ぶ多くの醤油は、脱脂加工大豆を使い、さらに添加物を加えることでコストを抑えています。
原材料が丸大豆だけで仕込まれた醤油は、全体の二割にも届きません。
原料コストを下げ、発酵期間を短縮し、価格競争に耐えられる商品が大量に生産されているのです。
つまり「伝統」よりも「経済性」が優先されているのです。
私たちが安価で手に入りやすいものを選び続けるうちに、
本来の醤油は姿を消してしまうかもしれません。
伝統の食文化を守るのは、最終的には消費者の選択です。
原材料表示を注意深く見て、「大豆・小麦・天日塩」だけで仕込まれた一本を選ぶこと。
それは、長い歴史の中で培われた本物の味を、未来へつなげるための意思表示になります。
お金の論理に支配される食卓は、もう終わりにしませんか?
私は次の世代に本物を残したいので、添加物は必要ないと思っています。
みなさんはどうでしょう。
このまま、添加物にまみれた食卓を続けますか?